低予算で出来ることを前提に子供用の甲冑セット、兜(かぶと)を作ってみました。
手作り感たっぷりですが、初めて作られる方は是非参考にしてみてください。
手作りダンボール兜に必要なモノ
- ダンボール
- 網ザル
- 色折り紙
- カラースプレー(金・黒)
- Tシャツ(赤・黒)
- 銀色油性マーカー
- カッターナイフ
- カッティングマット
- はさみ
- 木工用ボンドと万能タイプ
- 穴あけ用の尖ったモノ
おおまかにはこのような材料と道具で仕上げています。どこまでのクオリティーに仕上げるかで材質等は変わるかと思いますが、画像のような兜を前提でお伝えしていきます。
兜鉢/かぶとばち
全体的に流線型にしたかったので土台となる鉢部分はダンボールではなく、画像のようなザルを使用しました。
小さめを選択しましたが、それでも子供には大きいため、三ヶ所(両サイドと後部)に切れ込みを入れ縮めました。
方法は、重なり合わせた部分に熱したアイスピックをジュ~っと刺して2ヶ所に穴を開け、そこを糸で固定。
これだけで少し小ぶりな兜鉢の出来上がりです。
錣/しころ
鉢に沿った月型の形状板を2,3枚を順に重ねたかったのですが難しかったのでこのやり方で進めました。
網ザルのフチはクルッと外側に反っているかと思いますが、この部分を利用し固定します。理想の角度で固定出来るところまでグラインダーで削り取りました。
「錣/しころ」の角度が決まれば、順に錣板を接着剤で固定していきます。もちろん一周全てではなく、眉指(まびさし/帽子でいうとツバの部分)と吹返(ふきかえし/家紋などが入るところ)部分以外です。
接着剤が固まったら鉢同様に穴を開け結束バンドで固定をします。
ここが外れてはこれからの作業が全く出来なくなってしまいます。この部分は負荷が掛かるので頑丈にしておきます。
錣の土台となる部分がしっかりと固定できたら順に2段目を貼り付けていきます。ダンボール同士の接着には木工用ボンドを使用しました。
画像のように2段目を貼り付けていきますが、隙間ができてしまいます。ですがこの部分は裏側から赤い色を出すので問題ありません。
全体を貼ったらこんな感じです。
中心となる部分には目印を入れています。
吹返/ふきかえし
この部分には家紋を入れましたが、大きさは自由自在。目立つように大きくしてもよし、小さくしたり湾曲させたりしましょう。
固定は錣の裏面にボンドで接着したのみ。
眉指/まびさし
形はなんとなくこんな形状に。この部分も錣の土台同様に面で固定することができないので一応接着と結束バンドでしっかりと固定。
ここまでくれば何となく見えてきましたね。
お好みの「前立/まえだて」を取り付けますが、この段階で真っ黒にスプレー塗装します。
錣/しころ装飾
鉢内やしころの隙間を埋めるように赤色の折り紙や赤いお菓子の厚紙を切って隙間部分を覆うように貼っていきます。こうすれば赤い模様が入ったようになり誤魔化す?ことができますね。
金色の装飾は金色折り紙を重ねるように折り合わせ一度で何枚かの丸を切り取り貼ったのみ。小さい丸い金色はパンチで穴を開けそれをピンセットで摘み貼っています。面倒ですが少し豪華に見えるかなと。
前立/まえだて
上杉謙信公の前立をイメージしています。
前立の固定は重要ですね。これが落ちてしまうと台無しです。
鉢には平面のままのダンボールの土台を縫い合わせそこに前立てを固定します。
三日月と日輪の前立固定を、最初は接着剤を使用しましたが少しの力で取れてしまったので、強力な両面テープで固定することに変更。
細い結束バンド使用も考えましたが、穴あけ、固定などの際に折込み筋が入ってしまうことを懸念し両面テープへ。ですが、全く問題なく固定されています。ただ、両面テープで貼り合わせる部分は塗装しないようにマスキングを施しました(本来の素材同士を両面テープで接着)。
忍緒/しのびお・固定紐
正面からみて飾りとなるような赤い忍緒と首に固定するためにこのような黒い紐?を結束バンドの隙間に突っ込み、先を引っ張ります。
これは古くなったTシャツを細く切ったモノを使用しています。
目立つ忍緒は太いロープ状のモノが迫力があり理想なのですが、今回は低予算というわけで・・
首に固定する部分(黒)に関してはこのTシャツの適度な伸び具合がとても良い。しかも切ったあとに少し引っ張ると丸まってくれるので言わなければTシャツを切ったものとは思われないでしょう。
そして細く切ったTシャツの角を結束バンドの隙間に何かで押し込みペンチ等で引っ張ると全体が出てくるので作業もしやすい。大人の力なら長さ調節は手ですぐに出来ます。
肌触りも良いので子供のために固定するならとても良かったと思います。
その他の装飾
土台となる兜鉢の周囲に錣(しころ)、眉指(まゆざし)、吹返(ふきかえし)、前立(まえだて)があればすでに出来上がり!
前立のサイズはもう少し大きくしたかったですが、子供がどこかにぶつけてしまうことを考慮し、錣(しころ)の幅よりも狭くしています。
その他の装飾と色合いはお好みで仕上げていきましょう。
まとめ
装飾を施していけばキリがありませんが、全体的にスッキリと仕上げることが出来たと思います。
我が家の家紋は「まるにかたばみ」なのでこのように家紋を手作りで兜と鎧に施しましたが、複雑なデザインの家紋の場合にはプリンターを使用しましょう。
一度かぶってみたかったのですが、息子サイズで作成したため、私の頭には入りません・・・
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