水面近くまで寄せた魚が、水面でバシャバシャと暴れ釣り針が外れせっかくの魚が水中へ逃げてしまう・・なんてことも。
そんな時に使われるのが、『タモ』と呼ばれる船上まで確実に魚を取り込む為の「網」。
子供達が昆虫を捕まえる網に比べ断然丈夫で大きくガッシリとしているのにとても軽いのが特徴です。
手作りタモの作り方【釣った魚を確実に船上まで取り込む為に】
このタモをDIY作成したいと思います。
いつも釣りに行く際のボートはヘリが低い為、持ち手部分は短いもので十分。
ボートのヘリが高い場合や、陸上での釣りでは長いものが便利かもわかりませんが、使う用途により長さは変更しましょう。こうして長さも自由自在なのが手作りのいいところ。
今回使う材料はすでに何かに使用していたリサイクルです。
自作タモ作成で準備するもの
- 網のバッグ/幅370mm(以前は子供達の砂遊び道具入れ)
- アルミ棒/長さ1220mm(以前はトマト菜園の支柱)
- アルミパイプ/長さは適当ですが500mm(洗濯物干しの一部)
- ボルトと緩み止めナット(工具箱内にあった物)
- ビニールテープ(一家に一つはありますね?)
- 工具:グラインダー(パイプカット用)
- 工具:ドリル(パイプ穴あけ用)
アルミ素材は軽く加工しやすいのでこのような制作物には向いています。海水使用の場合、茶色の錆は発生しませんが、腐食は起こるので使用後の真水洗浄等のメンテナンスは必須です。
手作りタモの作り方
タモ網の枠作成
まずはベースとなる網部分です。
この網の円周に近い大きさの丸い筒状の物を見付けましょう。我が家にあったのはウォーターボトルです。ほとんど同じサイズだったのでこのボトルの形にしていきます。
※このような太さのアルミ棒は簡単に曲がります。
アルミ棒の中心付近をボトルの角に当て、両手でアルミ棒の両端を持ちボトルに沿わせて手前に引き寄せます。この時に少し多めに巻き込む(両手が交差するくらい)と丸い円が出来やすいです。
丸くなったアルミ棒に網バッグのヒモ部分に通していきます。この時アルミ棒の直線部分が長いと上手く網が入ってくれないので持ち手部分となる部分は短めが理想です(柄の部分は長めに残したいが入らない)。
アルミ棒が全て網バックに通ったら、元々あったヒモを抜き取ります(ヒモがあった方がガイドとなり通す場所が分かり易かった)。
アルミ棒に網バッグを通したものがこちらです。網自体は全く加工していません。
網から出た持ち手部分となる二本を更に真っ直ぐに整えます(自分の場合は手で曲がりました)。
タモの柄/持ち手部分の作成
アルミパイプに網枠部分を突っ込むだけでは固定出来ないので、しっかりとパイプに食い込むようにパイプに細工をします。
画像↑左のようにグラインダーでパイプに切れ目を入れます。網枠がしっかりと固定されるように大き過ぎないくらいで削りましょう。
面倒ですが、何度も入れて確認をし少しづつ削っていきます。まずはしっかりと入り口部分が固定されるようにします。
網枠の直線部分の二本はしっかりとワイヤーなどで固定しておきましょう/画像上右(のちに網の交換が出来なくなるので溶接や接着は避けましょう)。
パイプの内径よりも少し太いくらいまでビニールテープを巻きます。これによってパイプ内でグラグラするのを抑えてくれます。
網枠をパイプに挿入し位置を確認してから、アルミ棒のV字になっている根元部分にボルト用の穴を開けます(網枠がパイプから抜けるのを根元で止めるためのボルト穴)。
網枠と持ち手パイプの固定
両手で網枠をしっかり持ち、パイプにグッと差し込みます。ビニールテープを巻いていますが少々キツイくらいがしっかりと固定されます。
最後に、ボルトとナットでパイプを挟み込むように適度な力加減で締め付けますが、締め付け過ぎるとパイプが潰されますがアルミ棒がしっかりと固定される程度で大丈夫です。
ナットの緩みが心配な場合には、緩み止めナット使用や、スプリングワッシャーを間にかましましょう。今回は普通のナットに念の為スプリングワッシャーをかましました。
これで完成です!
手作りタモの作り方まとめ
身近にあり新たに購入する必要がないものばかりで「タモ」を作成してみました。
完成後のパイプ内は空洞に近いため、洗浄も簡単で ”軽い” ので女性やお子様でも使えます。
柄の持ち手部分に、古く折れてしまっていた竿を使おうかと思いましたが、プラステック素材や接着剤を使用したくなかったので、このような同じアルミ素材のボルトオン仕上げとしました。
この手作りタモは、いつでも分解できるシンプルな作り方で仕上げているのでいつでもサイズ変更や網部分の交換が可能です。
これで少しでも釣れた魚を水面で取り逃すことが減ってくれる?でしょう・・
まずはヒットしてくないとこのタモの出番はありませんが・・・
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