普段我々が何気なく使用し排出している「水」は地球上でどのように循環しているのでしょうか。
地球上の水は繋がっている
各地域の海を分けて考えがちですが、実際には海洋はたった一つしか存在していません。地球上の水は結局すべて繋がっているからです。陸地によって分断されたり制限されたりしていますが、すべての水は(淡水も海水も)繋がってます。どこのどんな水であってもその事実は変わりません。
地球上の「水」は全世界中で繋がっている
水の循環サイクルとは
地球の体積や質量と比較すると、生物のいる層の厚さは卵を包む皮ほど薄いものらしい。ですが地球上のすべての生物は、太陽エネルギー以外の必要な資源すべてを、この薄い層から得ているのです。
もしもその資源をたった1回づつしか使えないのであれば、生物は地球上の水、酸素、その他生命に必要な要素をアッという間に使い切ってしまうでしょう。
これらの資源は大気、大地、水、その他 生命体の間を循環して地球上に留まり生物を支えます。
「水」はあらゆる生物に取り入れられたり、蒸発、凝縮、流れたりと形を変えながら、その「水の循環サイクル」内を巡ります。サイクル内で海、湖、川の水は、太陽熱によって水蒸気へと変わります。これが蒸発です。大気への蒸発同様、植物は蒸散で水を放出します。
水蒸気は大気中を浮上し、凝縮され降水(雪や雨)となって地上へ降ります。その後河川へと流れ、ミネラルや化合物を拾い上げ、海へと運びます。
生物は水を消費し、排泄物や水蒸気として放出します。死んで分解されてから放出される水もあります。そして、海、川、更には大気へと戻っていきます。
地球上での水の割合い
前述のように水分子は、蒸発、凝縮、降雨といった「循環サイクル」を通り、あらゆる大洋、海、湾、川、湖、小川を長い時間かけて循環することになっています。
海に戻るその道のりは何千年にも及ぶものだったのかもせしれません。
地球の水圏において、淡水はかなりの割合を占めるように見えるかもしれませんが、実際にはそうではありません。
全体のたった3%に過ぎず、そのうちの75%は極地の氷なのです。残り20%は地下水であり、更に残りのごくわずかが世界の河川や湖となっています。ですが、この比較的少量の水が、生命にとって非常に重要な存在なのです。
海面上昇と沈下
そして大きな問題が思いつきます。それは地球の極地付近の氷が溶けた場合、地球の水が増し冠水や水没してしまう島や国がでてくるのでは?という疑問。
同時に、島自体が沈下しているという考えも浮かびます。海洋国の「堡礁」や「環礁」によって形成された地形は火山島の周囲にサンゴが発達しその後火山島のみが沈下し残った珊瑚礁域が島として成り立っているものです。
いってみれば後付けにより成り立った島ともいえます。昨今の見解では海面上昇ばかりが注目されていますが、これらを考えると水位の上昇以外に沈下説が大きな要因にも成りえますね。
それでも地球上の水の量は一定というのは不思議にも感じてしまいます。
まとめ
人間や生物にとって必要不可欠な「水」が少ない場所で生活生存している国や地域もあれば、溢れんばかりの大量の水に恵まれた国や地域もあります。ですが、これらの水は地球的にみれば同じ循環サイクルの中の一部なのです。
人間や生物的に考えると生活生存する場所によって、豊かさは大きく左右されますね。
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