タコを茹で終わり薄く切ろうと思ってもぶにょぶにょとして真っ直ぐキレイに薄く切れないという経験はないでしょうか。どんな料理の達人でも茹でた直後のタコを「真っ直ぐキレイに薄く切る」ことは不可能でしょう。この記事では誰でも簡単にタコの足を薄く綺麗に切れる方法をご紹介しますので是非参考にしてみてください。
獲れ立てのタコの処理
素手でタコを触るとぬるぬるなのがすぐに分かりますが、これらを取り除きます。
方法は色々ありますが、私は一択!
軍手などの手袋を手にはめ、タコの足を順にキレイにしていく方法です。
タコの胴体を左手でしっかりと持ち、右手で足を一本一本(または数本)握って太い方から細い方へスライドさせていきますが、各指の間にそれぞれ足を入れてクシでキツく髪をとくようにしていっても徐々にヌメリは取り除けます。
吸盤が取れてしまう程の力は必要ありませんが、ある程度しっかりと掴みながらタコ足の太い方から細い方へずらしていきます。
目安は一本の足に対して、5回ほど。
数回やっているうちに、手袋がヌルヌルになっていることが分かりますが、まさに取り除けている証拠です。
特に吸盤周りにはゴミが付着している場合があるので、掴みずらしをしている最中に吸盤のブルブルブルという感覚を感じながらキレイにしていきます。
しっかり洗った後、素手で触ってヌルっとした感覚がなくなればヌメリは取り除けています。
その他には、■塩でもむ ■洗濯機でヌメリを取る、なんて聞いたことがありますが、ご紹介した方法とどちらが簡単で確実だと思いますか?
タコの足を全て切り分ける
王道のスタイルとしては、タコそのままの姿を寸胴などで蒸したり煮る方法ですが、どうせ後で切り分けるし、真っ直ぐにする方法としてはこの段階で切っておくことをおススメします。
タコの足を開いたら、その間の膜の中心から一本一本全て切り分けていきます。
頭の足側中心には口があり中の口ばし(歯)部分を取り除けば美味しい「タコトンビ」です。
頭と勘違いされやすい丸い大きな部分は胴体でこの中で内臓があります。それらの内臓は破棄し、外側のブニュブニョとした厚い皮を取り除き、更に裏表共に薄い膜を取り除けば生の刺身としても食べることができます。
こちらが頭(胴体)側と足一本一本を切り分けた様子です(画像↓)
目の周りの頭部分も食べることはできますが、我が家では釣りのエサに回ってしまいます。。が、、あまり釣れません(笑)
タコの足を茹でる
※ こちらでは茹でたタコでご紹介していますが、生のまま薄く切りたい場合は、これからご紹介する「 タコの足を真っ直ぐにラップで包む 」からご覧ください。
キレイに水洗いしたタコの足を鍋に入れ全体が浸るくらいのお湯で茹でていきます。
蒸し煮でもOK。お湯が少なく蒸す方が味が濃いような気もしますが、茹で汁の利用方法に応じて変えていきます。それと、全体をお湯で浸す方が見た目の出来がキレイです。
火が通り始めるとみるみるうちにキレイな赤色に変わっていきます。多少場所を入れ替え全体に火を通していきましょう。
ゆで汁はお好みでのちに使えるのでとっておきましょう。
ブツ切りで食べるわけではないし、薄く切ることが前提なのである程度したら火を止めます。
火を止めたら、ザルで水気を切り粗熱を取ります。
タコの足を真っ直ぐに保存する
タコの足を真っ直ぐにラップで包む
粗熱を取り冷たくなる前に、タコの足一本一本を真っ直ぐに形成しながらラップで包んでいきます。
温かい段階だとまだタコ自体が柔軟で周りの膜も伸びてくれるので真っ直ぐに形成しやすいので完全に冷たくなる前に仕上げましょう。
真っ直ぐにしたままラップを数回巻いていけば形はそのまま固定されます!
念のためタコ足真っ直ぐ矯正枠に入れる
これは自作のタコ足を真っ直ぐな状態で冷凍するための型枠です。
吸盤側を上にしキレイに並べます。
ジュースなどのケースを使いこんな形に仕上げていますが、ラップを巻いた時点でほとんど真っ直ぐになっているので念の為という程度の仕様です。
ラップに巻いた真っ直ぐなタコ足を冷凍する
真っ直ぐに固定し完全に熱が冷めたタコ足をそのまま冷凍します。
ご想像通りこのままで真っ直ぐなタコの足が完成します!
一晩もすればカッチカチのこのままの状態で冷凍できますが、早めに食べたい方は半冷凍でも薄く切ることが出来るのでお好みで。
タコを薄く切る方法
冷凍したタコ足を取り出す
冷凍庫から取り出したカッチカチのタコ足のラップを外すと白く霜がついていますが、サッと水を全体にかけると解凍が始まります。
この段階では固すぎで包丁が逃げてしまうし、刃が立っても滑ってしまい支えてる手が危ないので少し待ちます。
タコを薄く切る
(※ お皿の画像↑はタコの足一本分です。)
足の先以外はまだ少し硬い状態で切っていきますがその加減が重要です。
切った全ての見た目が同じになるように、吸盤部分を横にします。
そのまま細い足の先から理想の薄さで切っていきます。
包丁は薄目の万能包丁で十分です。まだ少し硬い状態で切るので、刃が厚い刺身包丁は適していません。
一回でス~っと切ることは難しいと思うので少し前後にしながらでも問題ありませんが、一定の厚さを保つように切っていきましょう。
このやり方なら、1mmほどの薄さで揃えて切っていくことができます。
最後の方になると吸盤もなくなり、太い部分(足の付け根側)のみ残りますが、細く切ったり細かく切り他の料理に使いましょう。
タコ茹で失敗談と我が家の調理方法
軽い沸騰状態で長時間(一時間以上)茹で続けたことがありますが、特別柔らかくなることもなく、足から吸盤など赤い部分が全て取れてしまいズルむけになった白いタコの足になったことがあります(笑)。
その他、茹でる前に硬いモノで叩く、茹でる際にお酢と煮ると柔らかくなると聞き試しましたが、どれも効果ナシ!という訳で我が家ではもっぱら薄く切り調理しています。
薄く切ったタコを適当に重ねてフライにすると仕上がりも早いし柔らかくて子供でも食べやすいですよ。
タコのお造り
先程ご紹介したように薄く切っていき、お皿に盛りつけるのみ。
味付け3種をご紹介すると、
- 塩とごま油をつけダレに。
- ライムを絞って、塩か醤油のみ。
- フライパンで刻みネギ、醤油、酢、ニンニク、生姜、砂糖少々を炒めザっと全体に。
これらどれも我が家では定番の食べ方となっています。
寿司
握り寿司はもちろん、チラシ寿司でもこのように薄く切ったタコは大活躍!
握りの場合は上に梅干し(梅カツオなど)をちょいと乗せても美味しい!
タコの味は残ったまま適度な歯ごたえなので、タコ感はそのままで子供でも問題なく食べることができます。
タコのフライ
先程もチラっと触れましたが、ブツ切りの硬く歯応え抜群のタコよりも噛みやすく柔らかいタコのフライです。
薄いスライスを幅広に切り(薄く広く)、または適当に薄いタコを数枚箸でつまみ、水溶き小麦粉等のタネをつけ油に投入するのみで完成です!下味はお好みで。
タコを薄くキレイに切る方法【タコの足を真っ直ぐに保存する】まとめ
我が家ではこれらのやり方で、処理から保存、調理をおこなっています。
必要な分だけ冷凍庫から取り出し、真っ直ぐなタコを薄く切ることができるのでとても便利だと思います。
是非試してみてくださいね。
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